ジョセフ チーニーの6184ラストはモダンな顔つきと、古き良き英国靴の面影を残す木型。ブリティシュメイドでレギュラー展開するジョセフ チーニーの木型の中でも、細身のフォルムとクラシックなディテールが共存するモダンなバランスが特徴です。かつて紳士たちが愛した英国靴の面影が、革新的なデザインを纏い現代に蘇っています。ぜひチェックしてください。
名作と謳われる温故知新のディテールが詰まった6184ラスト
ジョセフ チーニーのラスト6184は、温故知新のディテールが詰まった知る人ぞ知る名作です。普遍的なセミスクエアトゥ、程良いショートノーズ、つま先から甲にかけて立ち上がる美しいシルエット。ウィズには細身のEウィズを採用。グッと絞られたウェストは、少し短めのトゥと低めに作られた甲と相まって抜群のフィット感を実現します。
さらに、アウトソール裏側からみたフォルムは非常に美しく、さまざまな角度でドレッシーさを演出してくれます。ジョセフ チーニーはブランドとして独立する以前に、数多くの有名ブランドのOEMを手掛けていました。このデザインバランスは、その時代に磨き上げた技術と鋭い感覚があってのものなのです。
ドレッシーかつ質実剛健なディテールが光る
モダンなバランスとドレッシーな雰囲気がある一方で、英国靴らしい質実剛健で屈強なディテールが共存しているのも、6184ラストならではの特徴です。例えば、荒々しい出し縫い糸が見えるオープントラックは、ソール交換時に手入れがしやすいことから、修繕して長く使う文化が根付くイギリスならではの仕様と言っても良いでしょう。また、コバ部分にしっかり施されたファジング(目付け)は、迫力のある表情を演出します。
さらに、程よく丸みを帯びた力強いセミスクエアトゥは、クラシックで飽きが来ない顔つきが魅力。ブローグに関しても、大きめの飾り穴が施されており、英国のカントリーテイストを醸し出します。 このように随所から、決して華美になりすぎないオーセンティックな英国靴への敬意を感じることができます。
かつての英国靴の面影を残しつつ、ジョセフ チーニーの現代的なアプローチが加えられた6184ラスト。それはまるで、英国靴の伝統を受け継ぐ職人たちが、デザイナーとしても第一級なのだと、彼らの現代的なセンスを見せつけているかのようです。ジョセフ チーニーの美学が色濃く反映された木型をぜひご堪能ください。
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