ドレスシューズと対になるといえるのがカジュアルなダービー(外羽根)シューズ。その中でもタフなルックスが魅力的なカントリーシューズとミリタリーシューズの2つが、ブリティッシュメイドの革靴で1、2を争うほど人気を博しています。 ぽってりと丸みのあるトゥのフォルムに、なんといっても全天候で頼りになる高い機能性が人気の理由です。 そこで今回は、ジョセフ チーニーの人気モデルを例に挙げて、ダービーシューズの魅力をご紹介していきます。
魅力その1. 長く使える機能性
そのデザインルーツから、高い機能性を誇るカジュアルなモデルが多いダービーシューズ。 例えば、ミリタリーシューズの「ケンゴン Ⅱ R」はヴェルトショーンウェルト製法を取り入れています。 一方で、写真のカントリーシューズ「エイボン C」はスプリットウェルトを採用。 これはどちらも悪路の多いシーンを想定したもので、防水性や防塵防滴性を高めたディテールです。 また、ソールも屈強な印象のコマンドソールやダイナイトソールといったラバー製であることから、こちらの2足は全天候型の万能シューズとして選ばれています。
魅力その2. 足もとに備わるボリューム感
タフなディテールが光るミリタリーシューズとカントリーシューズですが、その質実剛健さは見た目にも備わっています。 例えば、程よい丸みを帯びたラウンドトゥ、ダブルソール仕立てのコマンドソール、前述のようなウェルトの仕様など、ルックス自体に強い印象があります。
そして、外羽根デザインを取り入れることで、甲のパーツと一体化した内羽根式のドレスシューズよりも装飾感を持たせることができ、ここでも華やかでカジュアルな印象が演出されているといえるでしょう。
このボリューム感からストレート、ワイドなどのボトムスとも好相性です。 たとえばブリティッシュメイド オリジナル トラウザーズ「ポーツマス」のような裾幅広めのボトムスとも非常に相性が良く、コーディネートによってはビジネスカジュアルとしても活用できます。
魅力その3. タフなつくりだからこそ楽しめる経年変化
これまでご紹介したように「ケンゴン Ⅱ R」と「エイボン C」のディテールは、純粋な丈夫さに直結する部分があります。 タフに履き込める、すなわち経年変化の楽しさが、より味わえる靴ともいえるのではないでしょうか。 新品の状態から履き込んで数十年。 小さな傷やスレさえも自分だけの物語になってくれるはず。 それには頑丈なつくりであることが前提となります。 ジョセフ チーニーの革靴はカジュアルシューズだけでなく、ノーザンプトンで生まれる実直なつくりから、高い支持を獲得しています。
カラー別に選ぶダービーシューズ
ブリティッシュカントリーといえばアーモンド
赤レンガの石畳や、ガーデニング、ハンティングなど、なにかと自然の中で過ごすシーンが多いイギリスでは、茶系の靴が一層映えます。 ジョセフ チーニーのカントリーコレクションでは、アーモンドカラーが採用されています。 明るいトーンのアーモンドは、経年変化に期待できます。 また、シューケアクリームの色も入りやすいため、自分好みにアレンジしながら育てられるのも魅力だといえるでしょう。 ブリティッシュメイドで展開のある代表モデルは「エイボン C」。 トゥのメダリオンが華やかで、程よいボリュームを備えつつも、スッキリとした木型を採用した、クラシックかつ品格ある1足です。 また、ミリタリシューズの「ケンゴン Ⅱ R」にもアーモンドカラーが登場しています。
ビジネスまで対応できるブラックカラー
一方で、日本の地面を見るとアスファルトが一般的です。 そのような都会的なシーンに好相性なのがブラックカラー。 昨今では、カジュアルなダービーシューズなどをビジネスシーンに取り入れる方もいらっしゃいます。 ドレスシューズにも多い、こちらのカラーリングは、休日だけでなくビジネスまで履きたい方におすすめです。 さらに中でもオールラウンダーな1足をお求めの方には、内羽根(オックスフォード)シューズにも使われているシャープな木型 175ラストと、マットなクロムエクセルレザーをアッパーに採用した「ケンゴン H」がおすすめ。 木型やアッパーの変更だけでなく、随所にドレッシーさと機能性をキープするための計算されたディテールが張り巡らされています。
バーガンディーカラーのケンゴン Ⅱ Rが待望の再入荷
ジョセフ チーニーで日本国内屈指のベストセラーといえば「ケンゴン Ⅱ R」。 中でもバーガンディーカラーはブリティッシュメイドでも爆発的な人気を誇り、完売状態が続いていましたが、今月待望の再入荷。 実際に軍靴として採用されていた背景を持つバーガンディーカラーは、上質なグレインカーフと相まって品のあるカジュアルな1足として、近年人気を博しています。
機能性に優れ、オールシーズン着用でき、急な雨の日にも服装が大きく左右されないダービーシューズは、非常に魅力的。でも、ついつい履きすぎにはご注意を! 例えば、ミリタリーシューズ、カントリーシューズ、もしくはチャッカブーツ、カントリーシューズなど……しっかりローテーションを組んで履いてあげることも、愛用の革靴を長く履き続けるコツのひとつです。