英国を代表する老舗アウトドア・ライフスタイルブランド、バブアー。今回は、ブリティッシュメイドのショップスタッフ3名(とエディター1名)が今年のラインナップからそれぞれ1モデルをピックアップし、今年の秋冬を意識したスタイリングをご提案します。
01|ショート丈のスペイをクリーンなシャツスタイルで軽やかに
スペイ ¥61,600(Barbour)
「私物で持っているバブアーはビデイルです。今までだったらたぶん、スペイは選ばなかったんですが……(笑)。シャツと合わせてみるとこういう(ショートな)丈感も軽やかでいいですねぇ。新鮮な気持ちで」
「秋口は、このシャツがお気に入りです。今、ブリティッシュメイドで扱っているモデルではないんですが、トーマスメイソンの生地を使っています。デニムと合わせて、タックアウトして着るカジュアル仕様で、ジャケットを着ないでアウターと合わせるとき使いやすいんですよ」
シャノン 現在在庫切れ(Church’s)
「靴はチャーチのプレーントゥ、ホワイトデニムはリーバイスの501。足元をすっきりさせたいと思いまして。特に黒いプレーントゥは、デニムにもスラックスにも合わせられますから、ついつい選んでしまいますね。私の場合、バブアーのアウターに合わせるパンツはデニムか、ウールトラウザーが多いんです。オイルドコットンの素材が特徴的ですから、単調にならないような組み合わせがいいかと思います」
永田 寿
02|スタイリッシュな黒ビューフォートにヴィンテージパンツでスパイスを
ビューフォート ¥69,300(Barbour)
「雑誌の『men’s FUDGE』が好きで普段からスタイリングの参考にしています。秋冬のアウターはキルティングコートを着ることが多くて、実はオイルドコートをまだ持っていません。丈が長めのブラックなら、薄手のコートとかライトアウターのイメージでいつものスタイリングに取り入れやすいかなあと思いました」
「たまたま原宿の古着屋さんで見つけたイギリス軍のファティーグパンツが最近のお気に入りです。最近はミリタリーモノが手に入りにくいんですが、サイズもちょうどよく、いい買い物でした。結構古いものでアジも出ているので、ブレザーとか、こういうオイルドジャケットとか、ハリのあるアイテムと合わせて引き締めたいですね」
ウィルフレッド ¥92,400(JOSEPH CHEANEY)
「ある日『履かなくなったからあげるよ』って、先輩から譲り受けたJOSEPH CHEANEYのウィルフレッドです。実は元がモカブラウン(やや暗めのブラウン)だったみたいなんですが、もらった時点でアーモンドみたいな薄い色に育ってて(笑)。普通はまずこういう色にならないらしいので“奇跡の一足”として、クリームで色は入れずにそのまま履いています」
古内 海斗
03|ボーイッシュなスタイルにはやや大きめの定番ビデイルで
「お店に立つときの服装と普段のスタイルはあまり変わらなくて、基本的にボーイライクなカジュアルスタイルが好みです。秋冬物はスカートを持っていないので、オイルドジャケットにもオーバーオールを合わせることにしました」
ビデイル ¥62,700(Barbour)
「ラグラン仕様なので、少し大きめに着てもいい感じにまとまります。深みのあるダークブラウン(ラスティック)がマニッシュな雰囲気ですね。どうしても秋冬は重ための色合わせが多くなりがちですが、オイルドコットンの素材感がスタイリングに変化を出してくれて着回しにも困りません」
キスドン ¥83,600(JOSEPH CHEANEY)
「足元にボリュームを持ってくると、Aラインシルエットを強調できます。私はプライベートだとスニーカーを履くことが多いんですけど、ぽってりしているキスドンもこういうカジュアルなスタイルに合わせやすくて便利です」
中橋 帆香
04|トランスポートはブルゾン感覚!小物で立体感を出して
トランスポート ¥57,200(Barbour)
「私が持っているオイルドコートは、両方ともお尻が隠れるくらいの丈が長いタイプで、インナーによくテーラードジャケットやブレザーを合わせて着ています。今日着ているトランスポートみたいな、丈が短いモデルにはニット一枚の上に羽織る方がしっくりくるかなあ、と。スペイほどでないにせよ、ショートブルゾン感覚ですね。黒いメリノウールのモックネックをインナーに入れて、首元にアンティークのシルクスカーフを巻いて、立体感を出しました。オイルを含んだ深みのあるセージはパープルとか、バーガンディとか、秋冬らしい色味と相性がいいので小物で攻めた色を入れたくなります」
オフィサーパンツ ¥26,400(BRITISH MADE)
「BRITISH MADEで仕事をするようになる前、手持ちがほとんどすべて古着だったので、ヴィンテージと相性がいいものを無意識に手に取ってしまいます。その意味ではヴィンテージパンツをモディファイしているオフィサーパンツは長いお付き合いになりそうですね。色味も、パッキパキのホワイトはヴィンテージの風合いと合わないことが多いんですが、コットンドリルのほどよく黄みがかったオフホワイトなら安心感があります」
「ベロアレザー製のビットローファー(私物)は、バブアーと合わせたい靴の一つです。オイルドコットンには独特の艶があるので、革靴は敢えて光沢がない、マットな起毛タイプのものを選ぶのもアリでしょう。スエードより更に起毛感が強いベロアは、柔らかい質感がソリッドなオイルドコートとのコントラストを際立たせてくれます」