シチュエーション問わず幅広いシーンで愛されるオックスフォードのB.D(ボタンダウン)シャツ。いまや市民権を得た大定番のシャツは、ブルックスブラザーズを起点にアメリカの印象が色濃くありますが、ドレイクスは以前よりこのボタンダウンシャツを多く提案しています。イギリスが誇る最上級のトータルファッションブランドである彼らが生み出す英国製のボタンダウンシャツ。今回の記事ではその魅力をお伝えします。
ボタンダウンシャツの歴史は英国にあり
ブルックスブラザーズの創業者の孫であるジョン・E・ブルックスが英国でポロの試合を観戦しているとき、選手たちがポロ競技専用にデザインされたシャツを着ていることに気づきました。そのシャツは試合中に邪魔にならないように、柔らかな衿がボタンで留められていたそう。彼はこのシャツをアメリカに持ち帰り、ブルックスブラザーズの工場で製造されるようになりました。つまり、元々はイギリスにまつわるものとも言えるのです。
1. フラシ芯が作り上げる気取らない最も重要なロール感を演出する“衿”。
ボタンダウンの衿はロール感が非常に重要。ドレイクスのシャツはブルックスブラザーズ本家の衿を忠実に再現しており、着用するだけでトラディショナルな雰囲気を演出することができます。タイを結ぶときはプレーンノット(ノットが縦長)で結ぶことでドレイクスのスタイルの根本にあるアイビールックを楽しむことができます。上衿と台衿も同様に柔らかく、よくあるイギリスブランドの堅い芯を使った重厚なイメージとは真逆のリラックスしたスタイリングを楽しむことができるのです。
2. 細かなニュアンスでリラックス×モダンに仕立てた“カフス”
ドレイクスでは誇張の少ないシングル1つボタンのカフスを使用することが多いです。スタンダードなボタンダウンシャツにはラウンドした1つボタンのカフスが多く見受けられます。元に忠実にデザインをしながらもカフスに比べ大きくカーブしたシルエットを採用しています。この細かなニュアンスは自然でややモダンな印象を醸し出すためのエッセンスに。
3. ごくベーシックこそが伝統の“ボックスプリーツ”
こちらも王道にセンターボックスプリーツを採用しています。シンプルで動きやすくストレスを感じにくい背中のボックスプリーツは、ごくごくベーシックな仕様ですがこれこそボタンダウンシャツの伝統的なスタイルを受け継いでいると言えるでしょう。 *一部、ロッカーループ付のボックスプリーツを使用したシャツも取り扱っています。
4. クラシカルでエレガントさを醸す“ポケット”
ドレイクスでクラシックなホームベース型のポイントポケットの仕様。丸みのあるラウンド型に対し、エレガンスな印象となっています。ネクタイをより美しく見せるために作られたドレイクスのシャツには数多くのバリエーションが存在します。ここにはドレイクスらしさを取り入れられる時があり、ポイントポケットに仕切りを作りペンを挿せるようにしたペンポケットタイプもラインアップに加わっています。
5. 柔らかく心地の良い“シーム”でコンフォータブルに
日常的に着るためにはいかにコンフォータブル(快適)かが要。肌にあたっても、違和感を感じないよう厚みを極力減らし、柔らかく心地の良いシームとなっています。たとえ長時間着用しても、肌にシームを感じることはほとんどありません。美しく丈夫なシングルニードル(巻き伏せ本縫い)のダブルステッチ仕様で強度にも優れています。
ドレイクスがなぜボタンダウンシャツを選ぶのか
創始者であるマイケル・ドレイク氏はドレイクスのタイにブルックスブラザーズのボタンダウンシャツを愛用しています。現在のクリエイティブ・ディレクターであるマイケル・ヒルもそれをドレイクスのスタイルとして継承しています。ブルックスブラザーズの衿のロール感は最もブランドが一番大事にしているもの。アメリカの工場でもボタンダウンのボタン位置の決定は熟練した職人だけが行っているそうです。現在のドレイクスのシャツも同じようなロール感が再現され、この細かなニュアンスこそが彼らの大切にする英国紳士の柔らかなアンダーステイトメントスタイル、Vゾーンを構築していることが伺えます。まさに英国ブランドのこだわりが詰まった究極のデイリーウエアと言えるでしょう。
ラインアップを見る