トラッドスタイルにおける冬の定番アウターとして長年親しまれてきたダッフルコート。中でも、日本で“ダッフルコートブーム”が巻き起こった1990年代、確かなクオリティと高級感あふれる佇まいから、バイヤーたちに一目置かれていたのが「GLENMORE(グレンモア)」のダッフルコートです。当時と変わらぬ英国製のまま25年ぶりに復刻。“幻のブランド”の名作が持つ魅力とこだわりのディテールについて、余すところなくお届けします。
幻のブランド「グレンモア」を再現
漁師たちのワークコートを原型に、英国海軍の士官用コートとして採用されたことで生まれたダッフルコート。戦後、放出品が出回ったことをきっかけに若者たちの間で広がっていった歴史を持っています。そんな経緯もあり、元々はタフでラギッド、カジュアルな印象が強かったダッフルコートですが、「グレンモア」のものは高級感があり、より大人のワードローブにフィットする存在でした。
復刻モデルでは、90年代に生産されていたパターンをそのまま採用。さらに、生地やディテール、製造過程にもこだわり、当時の仕様を忠実に再現しています。
高級感を演出する水牛のホーントグルとレザーループ
「グレンモア」のダッフルコートの特徴的なディテールといえば、水牛の角を使ったホーントグルとレザーループです。木製のトグルと麻紐を使った海軍仕様のデザインがカジュアルな印象を与えるのと好対照と言えるでしょう。高級感ある佇まいが「紳士のダッフルコート」に相応しい気品を漂わせています。
伝説的生地ブランド「ムーアブルック」のヘリンボーン生地を再現
グレンモアが採用していた「ムーアブルック」の生地サンプルと当時の袖タグ その卓越した品質と美しい風合いで、憧れの生地メーカーとして名を馳せた「Moorbrook(ムーアブルック)」。惜しまれつつも消滅してしまいますが、その後、2000年代初頭にマラリウス社が「ムーアブルック」の織機を買い取り、職人たちを迎え入れることで、その伝統と技術を受け継ぎました。
今回のヘリンボーン生地はそのマラリウス社が手がけ、当時「ムーアブルック」が生み出していた美しい杉綾を再現しました。上質なウールを100%使用し、厚みがありながらも軽やかで柔らかい仕上がりが特徴です。その独特な風合いは、名品の魅力を現代に蘇らせています。
伝説の「ムーアブルック」のDNAが織り込まれた、特別な一着をぜひ手に取ってみてください。
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