クラフトマンシップを尊重したものづくりを目指すグレンロイヤルのプロジェクト「グレンロイヤル ミーツ クラフトピープル」。第2弾としてH.KATSUKAWA(エイチカツカワ)とコラボレーション。職人である勝川永一氏が生み出す、天然なモノづくりにこだわった真っ白なピッグスキン、「オネスティーホワイト」に着目したコレクションがブリティッシュメイドに新登場。ブランドを象徴するブライドルレザーと共鳴し、伝統技術を継承する職人にフォーカスした新プロジェクトのアイテムをご紹介します。
イギリス的アプローチを取り入れたオールホワイトのコンビネーションが魅力
今回のコレクションは、H.KATSUKAWAのオネスティーホワイトをメインマテリアルとしつつ、グレンロイヤルのプロダクトを代表するブライドルレザーのホワイトカラーを採用した、オールホワイトのコンビネーション素材で仕上げています。ディテールには、スコットランドの民族衣装にも使われているキルトやタッセルをデザインに取り入れ、グレンロイヤルの故郷であるスコットランドらしさを表現しつつ、オネスティーホワイトの柔らかさを生かしたシルエットに仕上がっています。イギリス、ノーサンプトンで本格的な靴作りの技術を中心に、多岐に渡るレザー製品を作り続ける勝川氏ならではのディレクション、イギリス、そしてブランドルーツのオマージュを表現しています。
希少性の高い、偽りのない純白のピッグスキン オネスティーホワイト
オネスティーホワイトとは、勝川氏が2019年に発表した、東京でしか作ることのできない純白のピッグスキンのこと。一般的にレザーは、クローム鞣しなら青みのあるグレー、タンニン鞣しなら生成りといった色味になりやすく、顔料を用いた塗装をせずにレザーを真っ白に仕立てるのはとても難しいと言われます。この純白色を出すために原皮の脂を取り除く脱脂の工程を通常の5~10倍もの手間暇をかけて念入りに行うことで、誰の目から見ても確信的なホワイトカラー。それをオネスティーホワイトと表現しています。これほど真っ白なピッグスキンは世界でも例がなく希少性の高いものと言われています。
また、ピッグスキンは国内で原皮を供給することができ、すべての工程を日本国内でできる唯一の革と言われています。現在十数社ある東京都墨田区のタンナーでもつくることができるのは1社のみ。さらに製造から販売、再利用までの一連のライフサイクルのなかで、環境への影響が少ないレザーが認められる日本エコレザー基準にも適合。ものづくりの背景に潜むストーリーがメッセージとなり、さらなる価値を生み出しています。
なめしにはクロームを使わない環境に配慮したなめし剤を使用しています。豚革は一般的な牛革と比べると柔らかくて肌なじみがよく、耐摩耗性や耐久性にも優れるのが特徴です。
ブライドルレザーと共鳴し美しく経年変化する白の秘密
ピッグスキンの特性は一般的な牛革と比べると柔らかくて肌なじみがよく、耐摩耗性や耐久性にも優れるのが特徴。使い込むとレザーの繊維がほぐれてより柔らかくなり、経年変化にも期待が持てます。さらにオネスティーホワイトのこだわりといえるのが、前述にある脱脂の工程。十分に脂を取り除くことで、革が経年変化されていく際に黄ばんでしまう黄変と呼ばれる現象を抑えます。オネスティーホワイトは、よりレザーらしい色合いや柔らかな風合いをキープしながらレザーならではの経年変化を楽しんでいただけます。
キルトタッセルでアレンジされたジップ式長財布
ZIP AROUND TRAPEZIUM PURSE
スタッズの付いたキルトとタッセルがアクセントになったフロントポケットが特徴的なラウンドジップ型の長財布。フロントポケット部分にはカード類を収納できつつ、側面から見たデザインは緩やかな台形を採用。この仕様によってマチを広く開閉でき、収納性も向上。更に、中には一般的な大きさのスマートフォンなら収納可能です。ジップの持ち手には小型のレザータッセルの引手がつき、利便性を向上させると共に、スコットランドのブランドらしい意匠を取り入れています。
使用頻度の高いアイテムも収まるショルダーバッグ
VERTICAL SHOULDER BAG
下部にキルトが付いた、ジップ式で開閉もスムーズなショルダーバッグ。斜めにカットしたフロントポケットは、スマートフォンなど十分に収納可能なサイズ感。使用頻度が高い持ち物を入れるのに役立ちます。また、中の生地はグレンロイヤルのブランドカラーであるグリーンを採用。オーソドックスなデザインで、様々なコーディネートにも取り入れやすいアイテムです。こちらにもジップの持ち手にレザータッセルがつきます。
必要最低限の物を収納できる巾着型バッグ
DRAW STRING BAG
ドローコードがショルダーストラップになるレザー製の巾着バッグ。スマートフォンや財布、ハンカチなど、日頃持ち歩く、必要最低限のアイテムが収納しやすいサイズ感となっています。こちらも同様にタッセルとスタッズ付きのキルトが付属。いずれのアイテムも性別や年齢を問わず使えるデザインが特徴です。
オネスティーホワイトとは、本当の意味での嘘偽りのない白という意味。多大な労力が必要な工程を踏むことで、革が真っ白になっていくものづくりへの情熱を表わしたネーミング。コーティングレザーでは決して味わえない、エイジングが楽しめる純白のレザーこそが、オネスティホワイトの最大の魅力。ブライドルレザーと共鳴する職人のコラボレーションコレクションをぜひご覧ください。