MACALASTAIR/スコットランドで伝統的な製法により丁寧に編まれる、マカラスターのニットウェア | BRITISH MADE

BRITISH NOTE 17  MACALASTAIR/スコットランドで伝統的な製法により丁寧に編まれる、マカラスターのニットウェア

2016.12.17

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豊かな大自然と、その自然によってもたらされる文化がスコットランドの魅力。牧羊に関しても古くから歴史を刻んできた土地柄で(あのポール・マッカートニーもスコットランドに牧場を所有していて、羊を飼っているそう)、ウールで編まれたニットは国の伝統であり、誇りです。厳しい寒さや風、降り続く雨といった荒々しい環境の中で育つ羊は、毛質がしっかりしていて柔らかいながらも弾力性があるといいます。そんなスコットランド発のニットウェアブランド、マカラスターに注目。

ハンドフレーム製法から生まれる、マカラスターの至宝


写真左が「ケニー」で、右が「キース」。ユニセックスモデルです。どちらもハンドフレーム製法で編み立てられています。手動の編み機を使って、糸のテンションや目の詰まり具合を細かく人の手で調整しながら、時間をかけて編んでいるのです。だからこそ、機械が制御する自動編み機では表現できない風合いが生まれています。

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使用している糸は、英国産のウールの中でも英国羊毛公社認定の原毛を使い、認定の紡績工場で紡いだもの。染色することなく、もともとの羊毛の色そのままでウール本来の艶やかな表情が生きています。手動の編み機は電力を必要とせず、無染色だから排水も生み出しません。つまり、地球環境に対してローインパクト。人が着て心地いいニットは、地球にも優しいのです。

ウィメンズの新作はデザイン性でも魅せる仕上がり


ドロップショルダーが程よいリラックス感を演出するこちらのふたつは、今季の新作として登場したウィメンズモデルです。定番モデルの「ケニー」「キース」と同じくハンドフレーム製法を採用していますが、こちらの方が細かな編み地になっています。さらには遊び心を感じさせるデザインが魅力で、左は温もりと上品さが宿るハイネック、右は抜け感を漂わせたロールネック。どちらも裾の両サイドにはスリットが入っています。素材はスコティッシュウールをベースに、ネップがあるものはシルクを混合しています。スコットランドにて手間のかかるハンドフレーム製法で作られているのに、実は価格が控えめ。かなりお買い得なのです。

メンズのニットに新たなモデルがデビュー


今季は、メンズモデルにも新作が登場。クルーネックでセットインスリーブというシンプルなデザインは、さまざまなスタイリングにフィットしてくれます。画像の3色はスコティッシュウール90%×シルク10%でカラーネップがところどころに入った素材感は、さりげなくも印象的で優しげな表情です。ウィメンズの新作と同様にハンドフレーム製法を採用していながら、プライスゾーンは手の届きやすいところにあります。カラー展開は、全6色。落ち着いた色みを取り揃えています。大人の男の定番ニットとして、ぜひともワードローブに加えていただきたい自信作です。

軽くて温かくて上品な見映えのシェットランドニット


マカラスターでは、スコットランド伝統のシェットランドニット(マシンメイド)もご用意。表面を起毛させて保温性を高めたシャギードッグセーターの愛称でも知られるこちらは、見た目にも温かみがあって上品な面持ち。着心地は軽やかです。メンズウィメンズともに全8色展開で、スタイリングを刺激するレッドやオレンジもあれば、シックなネイビーやグレーもあります。お好みのカラーがきっと見つかることでしょう。色違いで揃えて、冬の装いを彩り豊かに楽しんでください。

混じり気のない英国ブランド、その名はマカラスター

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マカラスターは、アラステア・マッキノンによって1981年にスコットランドで誕生したニットブランド。マッキノン家には3代に渡ってニットウェアを製造してきた歴史があり、伝統的なハンドフレーム製法を得意としています。自社自社工場はスコットランドのグラスゴーにあって、正真正銘の英国ブランドとして世界中の紳士・淑女に愛されています。また、英国内外問わず多くのブランドのOEMを行ってきた実績もあります。

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Photo by Katsunori Suzuki / 鈴木克典
Text by Kiyoto Kuniryo / 國領磨人


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